【夏に増えるスメハラ相談】あなたなら、管理職としてどう対応しますか?

こんにちは、ハラスメント研修専門講師の倉本祐子です。

今年の夏は、まさに「酷暑」という言葉がふさわしい日が続いています。(2018年7月)

暑い夏の季節になると、ハラスメント防止研修の受講者から、

「職場に、体臭がひどい人がいるんですが、どう話せばいいですか?」

「汗臭くて、あれはもうスメハラですよ!何とかしたいんです!」

というような、切実な相談が増えます。

スメルハラスメントとは

スメルハラスメントとは、「におい」による嫌がらせのことです。
(以下、スメハラ)

「におい」の原因は、その人自身の体臭ということもあれば、

汗の「におい」、

香水の「におい」、

口臭の「におい」などがあります。

最近は、柔軟剤の「におい」についても問題視されるようになりました。

ただ、「におい」の問題は、原因がデリケートなので、なかなか声に出して相談することが難しいようです。

だからこそ、ハラスメント防止研修で、外部講師である私に

「臭い人がいるので、どうしたら、いいですか?」と相談があるのだと思っています。

では、気になる「におい」に対して、どう対応すればよいのでしょうか。

今日は、スメハラ問題を相談されるであろう管理職の方々にむけて、書きたいと思います。

職場の「におい」問題について

(1)仕事上で「におい」が問題がないかを考える

まず、大前提として、仕事の内容によって、体から「におい」がしても良いかどうかを考える必要があります。

例えば、医療従事者、医療機関に出入りする企業、飲食店や保育園などでは、厳しく禁じています。

就業前に、しっかりと伝えることが原則ですが、それでもルールをすりぬけてしまった場合には、以下のように伝えてみてください。

例えば、飲食業でお客様に料理を持っていくスタッフが香水をつけていた場合には、

「料理は見た目だけではなく、かおりも楽しんでもらうものだから、その邪魔になるような香水は控えてください」

というように、なぜ、禁止しているのかを伝えることで、理解を促すことができると思います。

また、人は「くさい」と感じると、体をコントロールする脳の扁桃体に「くさい」という情報が集まり、気分が悪くなると言われます。

お客様がおいしい料理を食べようと思ったら、料理と一緒にくさい「におい」がして、気分が悪くなったら大変です。

ぜひ、「におい」は体にも影響を及ぼす可能性があることを、伝えてほしいと思います。

(2)香水をつけすぎている場合

見た目が素敵で、仕事もできる・・・しかし、香水の「におい」がどうにもこうにもキツイ。

そういう方には、中々注意をするのは難しいと思います。

しかし、前述したように、「くさい」と感じることで脳に影響があれば、仕事の生産性に下がる可能性があります。

だからこそ、しっかりと伝えるべきなのです。

香水をたくさんつけている方に多いのは、

「これはいいにおいだから、他の人も大丈夫」と考えている方と、

つけている間に、つけている本人の感覚がマヒをして、つける量が自然と増えてしまっているケースがあると考えます。

こういう、香水をつける過ぎる方には、私はこうやって伝えるようにしています。

「言いにくいことなのですが、私はあなたがつけている香水のにおいが苦手なのです。実は、頭が痛くなるときもあります。

実は、数名から同じような相談もうけているんです。申し訳ないのですが、つける量を減らしてしてもらえませんか。」

と、相手を頭から否定をせず、自分の意見を伝え、お願いしたいことをはっきりと伝えるようにしています。

管理職を対象としたハラスメント防止研修で、こういった部下に対して、どう対応しますかと考えて貰った時、わかりやすい意見が出ました。

それは、

「香水を何回プッシュしているかを聞いて、プッシュ回数を具体的に減らしてもらうように言います」という言い方です。

これは、とても具体的で分かりやすい伝え方だと思います。

ぜひ、参考にしていただければと思います。

(3)体臭がくさい方には、本人の意思を確認しながら伝える

もともと、ご自身の体臭が匂ってしまう、腋臭や加齢臭。

言いにくいからと言って、「あの人、くさい」と陰で噂するのは別のハラスメントを産みます。

だからこそ、気になることは、管理職としてしっかりと伝えて欲しいと思います。

なぜなら、身体のにおいも、加齢臭も、口のにおいも、足のにおいも、ご自身が気を付けてケアをすれば、「におい」を抑えることができるからです。

「におい」を感じて、他の社員が頭痛を感じていることや、

お客さまから「におい」がするとクレームがあったことなどを根拠として、本人に伝えて欲しいのです。

なぜ、このように本人に改善を促すように伝えて欲しいか言うと、体臭においてはに子供の時から付き合ってきているため、本人が気づいていない場合があります。

改善を伝える時には、まず「においがすることで、あなた自身が誤解されることは勿体ないから」と前置きをしていただくと、相手の聞く姿勢が変わります。

そして、仕事上改善が必要であることを伝えて欲しいのです。

いきなり、「あなたはくさい、何とかして!」と感情的な伝え方だけは、避けて欲しいと思います。

まずは、ご自身を振り返る

スメハラにおいてもそうですが、ハラスメント防止は、ご自身が振り返ることから始まります。

ご自身が知らず知らずのうちに、周りの人に嫌な気持ちをしていないか。

まずは、ご自身の状態を見極めて欲しいのです。

夏の暑い時期は、それでなくてもお互いにイライラしてしまう傾向にあります。

だからこそ、お互いに気持ちよく働けるように、伝えるべきことは伝え、

指摘された方は自分本位に考えず、他の方への配慮を検討して欲しいと思います。

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