研修講師が伝える【新入社員にやってほしい、たった1つのこと】
こんにちは、ハラスメント研修専門講師の山藤祐子です。
今日は、例年10社以上の企業で新入社員研修をしている研修講師として、新入社員の方々にぜひともやってほしいことを書きたいと思います。
私は研修を実施する前に、必ず企業の研修担当者の方から、その年の新入社員の様子などを伺います。
そうすると、実に多くの企業から、
「挨拶ができない」
「元気がない」
と言う言葉が戻ってきます。
恐らく、新入社員の皆さんはどの場面で、どんな挨拶をすれば良いのか、分からないのでしょう。
だからこそ、やってみて欲しいことは、たった一つです。
とにかく元気に挨拶することです
とにかく、挨拶をしましょう!
それが、ハードルが高い!と思う人もいるかもしれませんが、とにもかくにも挨拶からです。
朝、会社に出勤したら、また会社の近くで会社の人に会ったら、まずは元気に「おはようございます!」と挨拶し、帰るときには、「失礼します」と言って帰りましょう。
最初は緊張するかもしれませんが、毎日繰り返すと段々と慣れてきます。
では、なぜ元気に挨拶をすると良いのか、その理由は読んでもらうと納得してもらえると思います。
(1)自分のテンションが上がる
元気に挨拶をするためには、しっかりと声を出す必要があります。
声をしっかりと出すと、やる気がわいてくる気がしませんか?
学生の頃の部活を思い出して欲しいのです。
例えば、サッカーなどの試合前に部員全員で円陣を組んで、「いくぞー!おー!」と声に出すだけで、やる気がみなぎった経験ありませんか?
これは、科学的にも証明されており、大きな声を出すことによって、脳内のアドレナリンを一時的に増加させ、脳と体の筋力を活性させることができるそうなのです。(シャウト効果)
さすがに、
「おはようございまあす!!!!」
と大きな声で叫ぶ必要はありませんが、普段よりも少し大きめの声で発声するほうが効果的と言うことです。
(2)きちんとした印象を持ってもらえる
挨拶はコミュニケーションの基本と言えます。
コミュニケーションは仕事上で最も必要になるスキルです。
どんなに優秀な人でも、挨拶がしっかりとできない人と一緒に仕事をしたいと思わないと多くの先輩や上司は言います。
新入社員が元気に挨拶をするだけで、「いい挨拶するな」「元気が良くていいな」と多くの先輩社員の方が、良い印象を持ちます。
「挨拶をする」たったこれだけの行動なのに、挨拶をほとんどしない人と、しっかりと声に出す人では、全く印象が異なるということです。
特に新入社員にとって、最初に良い印象を持ってもらえることは、今後の人間関係において重要なことです。だからこそ、毎日欠かさず挨拶をすることをお勧めします。
(3)良い人間関係をつくれる
新入社員にとって、最初は誰が誰だか全くわからない状態だと思いますが、まずはお顔を知らなくても挨拶をしましょう。 なぜなら、「おはようございます!」と笑顔で言われて嫌な気分になる人は、いないからです。
きっと、「あれ、元気な新人入ってきたな」と良い印象をもって、顔を覚えてくれるはずです。
中には、「新人?名前は?配属決まったの?」と声を掛けてくれる人がいるかもしれません。
挨拶だけで、オファー殺到?!
ここで実例をご紹介しましょう。
もう数年前のことですが、ある企業の新人研修での出来事です。
その中に、Aさんがいました。
彼は、どちらかというと目立つタイプではありませんでした。
研修スタート時は、挨拶がきちんとできなかったのですが、ビジネスマナーの研修でお辞儀の仕方や、声の出し方、言葉遣い、タイミングなど伝えたところ、すぐに実践するようになりました。
たった一日の研修の中でも、教えてもらったことを繰り返し体現するようになり、だんだん声が出るようになっていました。
研修が終わり、会社に出勤するようになっても、元気な挨拶を続けました。
朝は出勤する同じ会社の先輩方に、笑顔で「おはようございます」と必ず挨拶をし、
帰るときには、フロアにいる全員に聞こえるような声で「お先に失礼します、ありがとうございました」と言って深々と一礼をして帰っていたそうです。
その様子を見ていた、複数の部長から、「彼は誰だ?うちに欲しい」と人事に言ってきたとか。
彼がやったことは、たった一つだけ。
そう、「挨拶」だけです。
営業で成績を上げたわけでもなく、素晴らしいアイデアを出したわけでもありません。
でも、複数の部長から、「彼をうちに欲しい」と連絡があったそうです。
やるとやらないで、大きく差が開く
このように、挨拶は人の第一印象を左右します。
しかし、挨拶をするという行為自体は、お金もかからず、特殊な技能もいりません。
やるかやらないかは、気持ち次第、言いかえれば気合次第ってことです。
しっかりと挨拶ができれば、良い印象を相手にもってもらえる。
しっかりと挨拶ができなければ、相手に印象が悪くなる。
だから、私は新人研修でこのように話しています。
「今はまだ何もできない新人に、たった一つできることが挨拶であり、
その挨拶こそが、あなたを活かす最大の武器でもある」
そして、挨拶ができるまで、ビシビシと練習を何度もしてもらいます。
ハキハキとした声が出るまで、練習します。
そこまで練習するのは、私が講師として研修で関わった新入社員の皆さんが、職場の先輩方に可愛がってもらえるような人になってほしいからです。
一人ひとりが、良い社会人としてのスタートを切ってもらえるようにと、いつも願っているからです。
だから、多少嫌われても、言うべきことを伝え、やるべきことができるまで伝え続けます。
それが、外部講師として研修を任された自分の仕事だと思っているからです。
最後に、これを読んでくれた新人の方々へ、私からお願いです。
ぜひ、入社式当日の朝の受付で、「おはようございます!」と元気に挨拶をして、先輩社員をあっと驚かせてみてください!
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