新人を叱ったら、「パワハラ上司」にされてしまった!

こんにちは、ハラスメント専門講師、キャリアコンサルタントの倉本祐子です。

すっかりご無沙汰してしまい、大変申し訳ありません

4月~6月、強烈に登壇が重なりました・・・という言い訳はもとい!!

もう何カ月も書きたいと思っていたことを今日は書こうと思います。

それは、『ハラスメント』の言葉が広まったことによる管理職の悲鳴です

新人を叱ったら、『それ、パワハラですよね?』と言われた

私は月間、少なくても3~6社の企業や官公庁でハラスメント防止研修をしています。

多くの場合、研修に参加される方は、管理職として現場で指揮をしている方々です。

一昨年に悲惨な電通の事件があって以来、

管理職には「パワハラ指導をしないように」という圧力があり、

皆様、それは真剣に受講をされるのです。

ただ、時として悲痛な話を聞くことがあります。

例えば、ある男性から相談を受けたケースは、

「週3回くらい、遅刻をする新人がいます。
入社してから何度も話していますが、一向に変わりません。

先日、月曜日また連絡なしに遅刻をしたので、

『 何度も言ってるだろ!遅刻するなよ!』 と叱ったら、謝ることなく

『それパワハラですよね』

と新人に言われました。思わず、言い返すことができなかったのです。

これって、パワハラなんですか?」と質問されました。

また、先日キャリアカウンセリングをした40代の管理職の方は、

「仕事を間違ってばかりいるので、トレーナーが叱ったところ、

突然泣き出して、それからオフィス内で30分以上泣いているので、

『そろそろ泣くのはやめて、顔を洗ってきて。仕事まだ終わってないでしょ?』と言ったら、

翌日、社内のコンプライアンス窓口に連絡が入り、

『パワハラ上司』にされました。

それから、部下をどうやって叱っていいのか。なんて声をかけたらいいのか、わからなくなってます。

泣いていることを注意したからって、パワハラじゃないですよね?」

悲壮な表情で聞いてこられる管理職の方に、

私はキッパリとハッキリと伝えてます。

「違いますよ。パワハラではありません。」

そう、パワハラではありません!

変な知識もって、何でもかんでも

『ハラスメントだ!』って言ってる社会人に伝えたい。

大きな声で叱られること

嫌なことを注意されること、

は、パワハラでもありません!

遅刻を何度もすれば叱られても仕方ないことです。

また、上司として言うべきことです。

また、失敗したことを叱責されたからといって、オフィスでいつまでも

泣いていてはいけません。

他のスタッフのことを考えても、職場の仕事のやりずらさを考えても、

上司は言うべきことです。

何をしたら、パワハラで

何をしなければ、パワハラじゃないという

ハッキリとした線は正直ありません。

適正な範囲って? 適切な指導って?

厚生労働相の定めも何ともぼんやりとしたものです。

『業務の適正な範囲を超えずに適切に指導しているか』

ここが、とってもわかりにくいですが、

はっきりしていることは、仕事で失敗すれば叱られこともあります。

決められた時間に出勤する会社に勤めているなら、遅刻は叱られます。

職場で仕事をしないで、泣いていれば叱られます。

それは、業務として適切な範囲と言えるからです。

与えられた責任を果たしていないから、叱られるのです。

『ハラスメントか否か』の境界線は、仕事の適切な範囲かどうかということです。

ですから、もし上司から

『お前は三流大学だから、遅刻をするんだ』や

『女子力がないんだから、泣かずに仕事しろよ』など言われたら、

これは業務の適正な範囲を超えるのです。

なぜなら、業務に大学名や女子力は関係ないからです。

そこに踏み込まれて、業務に無関係な人間性を否定されたことを怒られるならパワハラです。

こんな誤解が生じないために、

私は管理職だけではなく、広く、新入社員やアルバイトの方に至るまで

職場のハラスメントの正しい知識を知ってもらう機会を提案しています。

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