【ハラスメント防止研修での出来事】思わず言っちゃう「うちの女の子」

こんにちは、ハラスメント研修専門講師、キャリアコンサルタントの倉本祐子です。

私は、管理職を対象としたハラスメント防止研修に登壇する機会が多いです。

今回のブログでお伝えすのは、ある研修の休憩時間に起こった出来事です。

 

ある男性受講者が近くの男性受講者に声を掛けました。

「山本さん(仮名)、明日うちの女の子たちが、そちらでお世話になりますので、よろしく」
「おー聞いてるよ」

そこですかさず、私は言いました。
「女の子ですか?」

2人の男性受講者がはっとした表情で
「あ!だめですよね、今教えてもらったばかりなのに」
「あれ、なんて呼べばいいんですか?」

私からは
「お名前を呼ぶか、数名であれば、私の課のメンバー、うちのスタッフでもいいですよ」と伝えると

お二人は、納得してくださいました。

さて、何が問題なのか、ご説明したいと思います。

まず職場で女性社員に向かって、「女の子」と呼ぶ背景について


1985年に男女雇用機会均等法が努力義務として施行され、
それから12年経った1997年にようやく、努力義務ではなく義務となりました。

それまでの女性の雇用は、
・女性はすぐに結婚退職するからと、仕事と言えばお茶くみ程度
・男性社員のお嫁さん候補として採用
・名前も覚えてもらえず、みんな「女の子」と呼ばれていました。

そんな名残を引きずって、21世紀になってもいまだに
「女の子」と呼んでいる人達がいるわけです。

だから、「女の子」と呼ばれるとまるで

・頼りにされてないような
・一人前と思われていないような
・ばかにされているような感覚を味わうわけです。

 

女性活躍を推進しながら、「女の子」と呼ぶ?

しかし、世の中は一億総活躍という名のもと、女性活躍が推進されています。
それなのに、「女の子」と呼ぶと相手がどんな気持ちになるのか、想像いただきたいなと、思うのです。

そんな話をすると、必ず

「女の子は女の子でいいんじゃない」
「女性もそのほうがきっと嬉しいと思うよ」
「女の子って、若いイメージあるし」
「女性はずっと女だっていう人もいるくらいだし」

という声が聞こえそうですが・・・

いえいえいえいえいえいえいえ、それは全くの誤解です。

そういう男性の方々にいつも問いかけることは、
では、
『みなさんは「男の子」と呼ぶの何歳くらいに対してですか?』と質問します。

すると、
「う~~ん、5歳くらい?」
「10歳くらいかな」
「18歳まで」
という答えが返ってきます。

さらにその方々に質問をします

「もし、あなたが27歳くらいだとして、「男の子」って呼ばれるとどんな気分ですか?』

すると、多くの場合、

『バカにされている気がする』
『頼りにされていない』

という返答があります。

そうなんです!

だから、女性社員に向かって「女の子」って呼ばないで欲しいのです。

「女の子と呼んだらセクハラに該当するのか」

それだけでセクハラとは言えません。

しかし、該当しないから呼んでいいわけではありません。

まずは、以下のことを考慮してみてください。

・「女の子」と呼ばれるとどんな気持ちか、相手の気持ちを考える
・そもそも、名前があるので名前で呼ぶ
・頼りにしているなら、それが伝わる呼び方をする

「お嬢さん」「姫」と呼ぶのも同じことです。
企業や組織で働く相手の呼び方としては、ふさわしくありません。

女性を意識する前に、ビジネスパーソンとして意識をしていただきたいと思います。

 

投稿者プロフィール

倉本祐子
倉本祐子ハラスメント対策専門家
ハラスメント研修専門講師/国家資格キャリアコンサルタント

ハラスメントとは、あらゆる分野における「嫌がらせ」「迷惑行為」のことです。

企業においてハラスメントを防止するための研修を行っています。

詳しいプロフィール、研修実績、メディア掲載歴はこちらです。

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