ドラマ『ハラスメントゲーム』にみる職場で起こるハラスメントへの対応方法は?【第2話勃発!パート一揆!】

私ら、パート18名、やめさせていただきます!

こんにちは、ハラスメント研修専門講師の倉本祐子です。

このセリフは、テレビ東京で毎週月曜日に放映しているドラマ『ハラスメントゲーム』第2話(2018年10月22日)の冒頭のセリフです。

これは、主人公である秋津渉(演:唐沢寿明さん)が、驚くような方法で、職場のハラスメントを次々と解決していく、まさに企業にお勤めの方に必見のドラマです。

今回は、オープンを三日前に控えた、スーパーでパート職員18名が、一斉に辞めると言い出したところから始まります。

さっそく、第1話に引き続き、ポイントを解説していきたいと思います。

パート職員18名が辞める?!

秋津は、「マルオーホールディングス」というスーパー業界老舗大手企業の社員で、
7年前にパワハラが原因で本社勤務から地方店舗へ左遷された人でした。

社長(演:滝藤賢一さん)から直々に、コンプライアンス室長に任命され、着任早々難しいハラスメント事案を解決した直後、一本の電話がはいります。

 

「パート職員18人が、三日後のオープンの前に全員辞めると言い出したそうです。」

電話を受けた秋津の部下、高村真琴(演:広瀬アリスさん)は、声を震わせながら、秋津に言いました。

その店舗とは、マルオーホールディングスが社運をかけてオープンする、マルオー品川インターナショナル店のことでした。

早速、秋津は部下と共に、品川店に出向きます。

店舗に到着すると、品川店店長に話を尋ねますが、店長には皆目理由が分かりません。
そこで、秋津は部下と共に、バックヤードにいる、18名のパート職員に話を聞きに行きます。

当然、中々口を割らないパート職員たち。
それでも、秋津はこれまでの店長経験を活かし、パート職員に対して声を荒らげることなく、相手に調子を合わせて丁寧にヒアリングをします。

そうしながらも、鋭い観察眼で、パート職員同士の視線がどこを向いているのか、誰と誰が目配せしているのかをチェックしていました。
そして、このパート職員のリーダーは、勤続20年の超ベテランである、大竹満寿子(演:余貴美子さん)だと気づきます。

しばらくすると、意を決し、パート職員の一人が言い放ちます。

「セクハラです」

と言った瞬間、品川店の店長は、「まっさか~」と吹き出します。

店長が噴出したのには、理由がありました。
パート職員18名は、全員勤続5年以上で、中には20年以上の勤続者もいるほどのベテラン揃い。
威信をかけた品川店オープンのために、各店舗から集められた方々でした。

さて、この時の店長のこの行為は、パート職員の上長としては、やってはいけない反応でした。
セクハラだと言っている相手に対して、「まさか」というのは、相手に対してハラスメントを行う行為で、いわゆるセカンドハラスメントに該当します。

セカンドハラスメント・・・ハラスメントの被害を受けた人が相談したり、援助を求めることで、相談した相手から二次的に嫌がらせをうける行為のこと。

店長であれば、
「そうなんですね、大変でしたね」
「そうですか・・・それは困りましたね。何があったのか、教えてくれませんか?」と
言って、相手に寄り添い、まずは事実を確認すべきです。

ドラマでは店長に代わって、秋津の部下高村が、誰からのセクハラなのかと丁寧に尋ねています。
しかし、ここで思ってもない人物の名前が出てきます。
なんと・・・

「丸尾社長です」

セクハラをしたのは、マルオーホールディングスの社長、丸尾社長だと言うのです!!!
この言葉に、秋津も驚き慌てます。
その後も、秋津が丁寧に尋ねても、誰一人口を割ってくれませんでした。

秋津は、社長にこの次第を報告しますが、社長からは「パートとは話したこともない、セクハラはない」と否定されます。

そうして、品川店の対応を一任されましたが、社長とセクハラが繋がる証拠出てこず、悩んでいました。
そこで品川店に戻り、店長と相談をしていると、コンシェルジュたちがパート職員と喧嘩をしたと言ってきます。
このコンシェルジュたちは、オリンピックを見据えて語学が堪能な若い女性スタッフで構成されています。

ベテランのパート職員が、若いコンシェルジュたちに、世話を焼きすぎた発言があって、コンシェルジュたちと言い争いになったというのです。

そして、ベテランパートのリーダー的存在の大竹は、この一言をコンシェルジュたちに言ったのちに、店長に「全員辞める」といったことが分かりました。

その一言とは・・・

「どうぞ、フレッシュで美しい皆さんだけで、品川店を盛り立ててください」

コンシェルジュたちから、その話を聞いて、秋津の部下である高村はピンときました。

「フレッシュで美しい」という言葉は、丸尾社長が品川店のオープンについて、広報のインタビューに答えた時のもの。
誤解を招くからと没になり、決して本社以外の外部に出るはずがないものだったのです!
(誰が、外部に出したのか? それは、ドラマ本編を見てお楽しみください)

 

社長のセクハラ発言

会社に戻り、秋津はその没になった問題の動画を確認したところ、

こともあろうに、丸尾社長は、パート職員をなじるようなことを言ってしまっていたのです。

丸尾社長「フレッシュで美しいコンシェルジュをご案内役に置きました。」
弁護士「社長、今のちょっと・・」
丸尾社長「え?まずかった?」
弁護士「若くて、美しくなきゃだめだという、誤解を与えかねません」
社長「いや~~あはは、つい本音が出てしまうね。私は、店舗にいったとき、生活に疲れたおばさんがおにぎりを売っているとがっかりする
スーパーには夢がなきゃね」

さて、この内容ですが、完全にセクハラです。アウトです。レッドカードです。
企業のトップがこの発言では、とてもとても従業員のモチベーションは上がりません。
まして、スーパーマーケットの売り場を支えているのはパート職員の方々です。
その職員の方々に感謝するならまだしも、がっかりするとは・・・

セクハラに該当する理由は、3点あります。
(1)容姿に言及していること
(2)他の人と比べて、優越をつけていること
(3)パート職員を「おばさん」呼ばわりしていること

セクハラの原因が分かり、秋津はさっそく対応のために奔走します。
その結果、辞めるといったパート職員は誰一人退職することなく、品川インターナショナル店は無事にオープンすることができました!

秋津さん、今回も素晴らしいです!
誰一人傷つけることなく、見事にハラスメント事案を解決しました!!

ハラスメント対応で大切なことは、まずは相手をしっかりと認めること。
そして、事実の確認です。

決して、色眼鏡でみたり、決めつけたりせず、起こった事象を記録をつけていくことです。
なぜなら、「この人がするはずがない」と思うような人が、ハラスメントを起こすものだからです。

そして、「この人がするはずがない」と思い込んで話を聞くと、決して事実は見えてこないのです。

最後に

ますます、面白くなってきたドラマ『ハラスメントゲーム』

素晴らしい俳優陣の、本気の演技にしびれます。

ハラスメントの内容が、本当に職場で起こりやすい事例なので、管理職の方々に是非観てほしいと思ってます!

これからも、『ハラスメントゲーム』を書いていこうと思います。

最後に、ドラマ「ハラスメントゲーム」について、紹介します。
テレビ東京で毎週月曜夜10時~放映されています。
http://www.tv-tokyo.co.jp/harassmentgame/

第3話 「炎上!パタハラ天国!」ゲスト出演者:斎藤工さん
第4話 「炎上!嫉妬でモラハラ!」ゲスト出演者:黒谷友香さん、山中崇さん

動画配信サービスParaviでも、見ることができます。
https://www.paravi.jp/title/32514
ぜひ、ご覧くださいませ。

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