私の実家は非常に厳しい男尊女卑の家庭でした

父の実家は紀州藩に仕えていたこともあって、古いしきたりがあり、何よりも「男性」を優位に考えていました。

3歳上の兄と2歳下の弟に挟まれて生まれた私は、7歳の時には、自営業で忙しい母の代わりに料理の支度ができるようになり、家事の全般をしていました。

弟がお風呂当番くらいで、兄は全く何もしない中で育ち、女性であるというだけで人生は損だと思っていました。

さらに、父の家庭内暴力。母が何か反論すると、とにかく殴ることで解決をしていました。

それは、娘に対しても同じで、5歳の時に父から「工場にある新聞を取ってこい」と言われ、「今テレビ見てるから、お兄ちゃんじゃあかんの?」と言い返したら、蹴り飛ばされ家から放り出された事もありました。

進学も親に決められ、勉強するコースも決められ、とにかく卒業までは親の言うことを聞こうと決めて日々を送っていました。社会に出たら男性も女性も関係なく働きたいとずっと願っていました。

短大では幼児教育を学びましたが、商社に推薦枠があると聞き、商社を希望し内定をいただきました。

両親も良く知っている会社だっただけに、とても喜んでくれました。

まさかのOJTで経験した、セクシャルハラスメント

「顔合わせも含めて、卒業までの間、OJTとして一週間出社してほしい」と内定先の人事から連絡をいただき、ワクワクしたのを覚えています。

一般職なので、伝票作成から教えていただき、印鑑の押し方などを先輩から教えてもらいました。

順調に進んでいたOJT、2日目の帰り支度をしていた時に上司に当たる部長が、先輩のお尻を撫でながら話をしていました。

先輩は、「もう部長~~~やめてくださいよぉ~~」と甘えた声で言っているだけで、お尻を触られていることを受け入れているように見えました。

私は一瞬何が起こっているか全くわかりませんでした。

そんな硬直している私に向かって部長はにっこり笑い、すっと近づいてお尻をぺろりと撫でました。

体が硬くなり、体中の毛が逆立つほど気持ちが悪かったことをはっきりと記憶しています。

部長は、その後も女子社員のお尻を撫でながら歩いていきました。

まるで、「挨拶」をしているかのように。

その日の帰り道に内定を辞退することを決めました。

何の躊躇もありませんでした。

「あんな場所にはいられない。あんな人と一緒に仕事はできない。お尻を撫でられて笑っているなんて私にはできない」

ようやく念願の社会人になって、これから男性も女性も関係なく認めて貰える環境に行くと決めたのだから、こんな会社にはいられない。

翌朝、出社したらその足で人事に向かい辞退を伝えました。理由は色々と聞かれましたが、とにかく30分後には会社を出て晴れやかな気分で、短大に報告に向かいました。

短大の担当教授からは案の定、こっぴどく叱られ、もうどこも紹介できないと言われました。

理由は何度も聞かれましたが、「お尻を撫でられるのが嫌だから」というのが、大人に通じる理由になるかどうかがわからず、「会社が合わない」とだけ言い続けました。

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